海老です。
転職で成功するには条件があります。
その条件とは、
人生は仕事から得られたものでできていると認識できているか否か
です。この1点です。
今回は、私が転職をご支援しているHさん(60歳)の実話をもとにお話しします。
転職する際の強みを見つけ出せ
実はHさんと私とは20年以上のお付き合いです。
先日は大阪まで一緒に出向き、ある企業グループ会長との面接に同席しました。
出会いは若かりし日の転職相談でしたが、その時は残念ながら私ではなく、別の方からの紹介で某東証一部IT大手の、役職で言えば下から二番目のコンサルタントとして入社されました。
その後の活躍は目覚ましく、彼はわずか9年で執行役員に昇進、そして退職前は常務取締役と新設子会社の社長にまで出世したのです。
ただ出世をするだけの人なら世の中にたくさんいらっしゃいます。
しかし、このHさんは、高卒でありながら、最も難しいある医療分野において画期的な成果をあげて数多くの特許を取り、いくつかの国立大学の客員教授を務めるまで登り詰めたのです。
彼のこの20年は、まさに「何千万人のサラリーマン人生の頂点」とも言える転職の成功例であるとともに、素晴らしい人生の生き様だと思います。
大阪からの帰りの新幹線で彼の歩んだ道のりを改めて振り返ると、仕事人生から得られた様々な実り(人脈、評価、出世、もちろん収入も)を感じることができました。
彼は出世だけでなく、世の中に無かった医療分野である実物を作り出し、それを国も認めるところまで築き上げたことを考えると、私は過去約8千人近くの方と転職でお会いしてきた中でまさにトップクラスの方です。
多くの転職者が、大企業から転職した中小企業になじめずに転職を繰り返します。
働いてお金を得られる仕事から、私たちはたくさんのお金以外の価値を得ています。ありがたいことです。
仕事が楽しいと言える人も、辛いこと苦しいことが無い訳ではありません。むしろ厳しさを感じ続けながらも全体としてはそう思える、そう思いたいのではないでしょうか。
今、仕事で転職を経験してない人はほとんどいない時代となりました。おそらくこれからは一生の間に5回とか10回とか転職する時代になるでしょう。
何回転職してもあなたの人生の一部です。その一社一社にきちんと仕事をして責任を果たしたと自信を持って言えるように向き合いたいものです。
Hさんのようになれとは言いませんし、誰もがなれるとも思っていません。
しかし、仕事に対しての責任を果たすこと、果たしたと自信を持って言えることが自分の人生に満足する秘訣だと思います。
何かと理由をつけて転職を繰り返す方は、仕事を終えたあとに自分の人生を振り返ったあとに何を感じるのでしょうか?
過去は変えられません。
ならば、これからの転職では、自分の人生の集大成として納得する実績を作って欲しいと思います。
人生は仕事から得られたものでできている
あなたが仕事から得ているもの、得たものは何でしょうか?
それを一緒に探し、有効活用する方法まで考えるのがキャリアカウンセリングです。