転職の鉄則は「郷に入っては郷に従え」

大企業の役職者の方々の転職をお手伝いした時のこと

その方は満足のいく年収を提示してくれる中小企業が少ないことを嘆いていました。

あなたの仕事人(ビジネスマン)としての価値は、他人の評価と自分自身の評価(意識)によりできています。

この「他人の評価」とは、現職であれば今の会社、会社内での立場や役職、そして給与に置き換えることができます。

しかし、転職を考えるときに注意してほしいのは、今の会社の評価は今の会社だけのもので、次の会社でそのまま通用するわけではないということです。

目次

中小企業の実態を理解しよう

中小企業に転職する場合、給与水準が違うことはご存じでしょう。

おおむね2~3割、中には5割くらいダウンすることもあります。

企業側も何としても欲しい人材だと思っていても、社内の同レベルの社員や役員の給与と比較して、それ以上の提示をすることは難しいのが現実です。

そして、実は、中小企業が年収を最初から出しにくいもう1つの理由があります。

社長は「大企業からの転職で、うちの会社の仕事の成果を本当に出せるのか?」という心配しているのです。

社長

大企業は、知名度や過去から続く関係、サポート体制など様々な組織としてのバックアップ体制の中で仕事をしているよね。うちはそれがまるで無い中で仕事をしなければいけない。過去多くの大企業の部長クラスの人が、うちではまったく役に立たなかった。

こういう社長の話を本当にたくさん聞きました。そして、社長は続けてこう言います。

「うちに来る覚悟があるなら、まず提示年収でやってみて欲しい。期待以上の成果が出たら、当然だけど年収は見直す」

多くの中小企業は売上に占める人件費率が大企業よりかなり高い実態があり、出したくても無理はできません。

1人の役員や部長クラスの年収レベルが経常利益を決めてしまうような会社がたくさんあるのです。

まとめ

転職をする方は、まずこの実態をしっかり認識して臨まないといけないということです。

先に年収ありきの面接では、間違いなく面接は通らないのです。

「年収は自分の力でもぎ取っていく」この気持ちが大事です。

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