海老です。
コロナをきっかけに、経済の再編が強力に進められています。経済・業界の再編が行われるということは、新しい人材が必要になります。
業界再編がもたらす転職市場への影響
先日の日経新聞から、3つの領域において大きな変化を読み取ることができました。
1つ目は、航空業界。
北海道地盤のAIRDOと九州を拠点にするソラシドエアの統合計画があるようです。
2つ目は、日販とトーハンの寡占状態が問題になっていた書籍流通事業。
こちらに新規参入があり、講談社、集英社、小学館に丸紅が加わった連合体のようです。
3つ目は、かつてより取り沙汰されていた地銀再編です。
航空業界については、コロナの影響をまともに受けた急展開のようですが、銀行については、コロナ以前から問題視されていたことが、ここにきてポストコロナを見越して動き出した感があります。
書籍流通については、出版印刷し、書店に送った本の4割が返品はれてくるという悪弊が続います。返品された本は、ほとんどが裁断処分となります。今後AIを活用した売れ筋予測などが無駄を省いていくようです。
私たちがまだ気がつかないところでもこうした変化が起こっているのかもしれません。良い変化で物の無駄が減り、時間、お金、空間、満足が改善されることに期待したいと思います。
中途採用を行う企業が考えている3つの動機
このように事業再編、業界に新規参入する企業があるということは、そこに新しい人材が必要になるということです。
企業が新たに中高年人材を採用する時には、おおよそ下記の3つの動機があります。
1つ目は、置き換え採用です。
例えば、経理部長が退職するために新たにそのポジションの候補を採用するようなケースです。この場合、既に前任者がいないこともあり、引継ぎが円滑に行われないことも良くあります。
この採用での注意点として、「引継ぎ無しにいきなりそのポジションに就く際には、前任者に関係する問題の責任を良く上司や社長と話してからにする」ということです。
2つ目の採用動機は、増員採用です。
これは一般的には若手の営業の増員などの採用のケースが一般的です。例えば、組織を細分化したことで出てくるポジションの採用もあります。
その採用動機によって求められるスキルは違いますが、前向きな採用であることが多いですので、何を求められるのかを判断し、その先を読み、アピールすることで今いる人よりも期待して採用されることになります。
3つ目は、新規に戦略的なニーズで採用することです。
今まで社内になかった経営戦略部を作るとか、新規事業に参入するなどの場合です。
この場合は、結果を求められますから実際にその仕事を成功させた方を採用するケースが多いです。こうした場合は、過去の成功へのプロセスや結果をきちんとアピールすることが重要です。
このように、どんなニーズによって採用されるのかを確認し、それに対応した職歴書や別紙の実績書を作成して面接に臨むことが必要となります。
コロナをきっかけに多くの企業が事業再構築・再編を行なっております。そこで新たに経験・スキルのある人材を採用したいという企業は、意外に多いのです。