海老です。
私の初めての著書であり、このブログのベースとなっている「40歳からのサバイバル転職成功術」(ワニプラス)を書いたのは、もう7年前のことです。
65歳雇用が義務化されたタイミングだということを考えると、この時から中高年の本格的な老後の見直しが始まったのです。
この本は今読み返してもこれからの中高年の転職(管理職層が中心)にはどの本よりも役に立つと自負しています。
ちなみに、今年のコロナ禍の転職動向から、動画解説も付け加えました。中高年の管理職、経営職の転職を控えている方は、本と動画を併せてご覧いただくことをおすすめします。
優秀な社員ほど転職がうまくいかない理由とは
「サバイバル転職成功術」では、「優秀な人ほど転職がうまくいかないのは何故か?」というテーマを切り取り、この問題特有の症状と対策について書きました。
おそらく、この点を取り上げた書籍というのは、初めてだったのではないでしょうか。
日経新聞などで取り上げられた通りで、大企業は黒字でもリストラを行っていることに加え、このコロナ禍をきかっけに、今まで以上に、リストラの有無に関わらず大企業出身者が転職して中小企業に入社する流れは加速するはずです。
リストラをされたら再就職支援が必要になりますので、ここ5年ほどあまり活躍していなかった再就職支援会社が、この流れに乗じて復活をしてきています。
こうした人材が大企業からまた大企業に転職することもありますが、それは稀で、基本的に、多くの人材は中小企業に転職して行くことになります。
しかも、首都圏では転職先を見つけることができず、全国津々浦々の中小企業へ働きに行くことになるのです。
この流れを作ったのが、内閣府プロフェッショナル人材戦略事業の成果です。ここ数年で、首都圏の人材が地方で活躍する流れが一気に拡大しました。
しかし、この流れが加速すればするほど、私が「40歳からのサバイバル転職成功術」で書いた転職の失敗例も露呈してきているのも事実です。
大企業出身者として採用した人材が、あまりにも役に立たなすぎて唖然とする事態が、あちらこちらの地方の中小企業で起きているのです。
人材エージェントが無責任に人材を送り込むだけなら良いのですが、今のうちに対処しておかないと、転職市場そのものへの不信感が高まってしまうのではないかと危惧しています。
つまり、これをこのまま放置しておくことは、転職希望者は働き口が見つけにくくなり、人材紹介会社は紹介先となる中小企業が見つけにくくなり、地方中小企業はいつまで経っても経営課題を解決できないという、「三方悪し」のマイナスにしかならないということです。
中小企業が大企業出身者を欲しがる理由とは
中小企業は、基本的に組織が脆弱であり、かつ、優秀な人材がそもそも少ないのが実情です。
そして、社長は、会社の立ち上げと存続に対して、尋常ではないパワーを使い、周囲に気を使ってきました。だから、その両面から、社員に対して物足りなさを感じてしまうことがあります。
中小企業の社長から見ると、大企業で活躍している社員は、もともと優秀でやる気のある人材がライバルとの競争と社内外の教育によりさらに能力を磨き、また我が社では手に入らない経験を積んだスマートな人材だと映ります。
自社にないものを全て持っているのが、大企業だという認識なのです。
では、大企業の中高年社員が転職で、中小企業に入社した場合に何が起こるのかでしょうか。
雇う側の社長は、経営に対して独特かつ強烈な想いを持っていますし、大企業の中高年社員の雇用は会社にとても大きな影響を与えます。
社長のお眼鏡にかなうためには、社長がどんな人材をもとめいるのかを知る必要があります。
そこを探るのが私エージェントの大事な仕事ですし、転職者の方も面接で社長に質問しながら聞き出していかなければなりません。ここの納得感がとても大事なのです。
弊社のデータベースに載っている会社に対しては、社長の個性についてもお話しすることができますので、下記より興味のある会社さんを探してみてください。
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このような状況の中での転職活動となりますので、耳の痛いご指摘などもさせていただくことがあると思います。
そこはお互いに覚悟が必要な部分ですので、お申し込み前にご了承ください。よろしくお願いいたします。