海老です。
ロシア侵攻を受け、世界各国に支援を呼びかけるウクライナのゼレンスキー大統領のスピーチが日本でも行われたのは記憶に新しいことで、良くも悪くも話題になっています。
日本以外のスピーチも見てみると、その国ごとに内容が大きく違うことにすぐに気づきます。
ある国では挑発的に、ある国では怒りを滲ませながら、そして、ある国ではただ感謝を示して未来志向を呼びかける…また、内容だけではなくファッションにも気を遣っていることも注目です。
ゼレンスキー大統領には優秀な人材がサポートしているのでしょう。ウクライナの人だけでなく、ウクライナを支援する西側諸国がチームを組み、その国の文化に根ざしたスピーチをしているように思います。
そこで、今日は、ゼレンスキー大統領のスピーチを分解して転職活動に落とし込むというポイントを考えてみましょう。
5つのポイント
1.仲間意識を持ってもらう
ゼレンスキー大統領の各国のスピーチは、その国の人たちの仲間に入れるよう「文化の深いところ(=その文化の固有のところ)」まで掘り下げて言及しています。
あなたの職務経歴書や面接で話そうと思っていることに、その会社(業界)固有の文化まで掘り下げられていますか。もちろん調べられる範囲は限度がありますが、その意識を見せることが大切です。
2.熱量をコントロールする
あなたの熱量は、文字でも面接でも伝わります。その熱量が相手に伝われば、相手はあなた自身が持っている熱量以上のものを勝手に感じてくれるようになります。
だからこそ、思ったことを言うだけで満足するのではなく、きちんと考えて言葉で伝える努力をしなければなりません。
3.視点の切り替える
ミドル・シニア世代の転職において重要視されるのは、あなた自身の経歴や実績です。しかし、それを自分視点で伝えてしまったら、価値は半減どころではなく…ほぼゼロになってしまいます。
あなたの経歴や実績が価値を持つのは、相手の視点で語られた時だけです。
つまり、求められるのは、「自分はこれだけスゴい」という話をするのではなく、相手(転職したい会社)が自分ごととして捉えてしまうように話をすることです。
ここを勘違いしないようにしましょう。
4.キャラクター性
信じる価値観を一貫して訴えることが必要です。
あなたが会社で活躍した結果であったり、あなたが手に入れたいキャリアであったりを伝える際に、当たり前ですが話がブレないようにしなければなりません。
なぜなら、ここがブレてしまったら…信頼されるわけがありませんからね。
5.言葉選び
相手に伝わる言葉を使わなければなりません。
例えば、職務経歴書で実績を書く際に、同じ業界であれば「業界用語」は通用しますが、異業種の企業には通用しません。
わざわざ異業種のことを調べてまで実績を知りたいとは思ってくれず、「気遣いができない人」と評価されて終了です。
逆に、異業種からのエントリーであるにも関わらず、自社の業界のことをとても理解している転職者が来た場合、自然と「話を聞こう」という姿勢になってしまうのが経営者というものです。
まとめ
ゼレンスキー大統領は、その国の文化に合わせてスピーチの内容を変えていました。
あなたは、職務経歴書を送る会社の文化に合わせて書き換えていますか?
ゼレンスキー大統領は、そのような細かい気遣いで国内の支持だけでなく海外からの支持・支援も得ています。
この人の話を聞いてみよう(職務経歴書をちゃんと読んでみよう)と思わせるのは、このような細かい気遣いからです。
では、ミドル・シニア世代の転職活動で求めれる気遣いや、あなたに求めらえる「伝え方」のポイントは、どのようなところでしょうか。
転職エージェント(コンサルタント)は、あなたの経歴・プロフィール、さらには面接で何を話すかなどを転職したいと思える会社の文化に合わせた形に最適化させるプロフェッショナルです。
スピーチライターではありませんが、あなたの「考え」「経験」「想い」がその会社に伝わるようにすることは、私たちの大切な仕事の1つです。
つまり、転職活動のやり方を教えるのではなく、「伝え方」を教えているのです。
これらは、無料配布中の転職マニュアルでもお伝えしています。また、もし、お急ぎの場合はお試し相談にお越しください。