海老です。
40代・50代の転職は、あなたが今まで経験を活かすことができる業界に進むことが多いですが、一方では未経験の業種にチャレンジしたいという方もいらっしゃるでしょう。
そののような方は、履歴書と職務経歴書の書き方を工夫し、絶対に記載しなければならないポイントが3つあります。
その3つとは、
- 明確なキャリアのゴール
- 業界知識を学ぶ意欲
- あなたの経験と転職先業界との関連性
です。
チャレンジ精神・好奇心だけではダメ!
採用する側の目線で言うと、中高年で未経験の業界に飛び込もうとする人を採用することは、本来の中途採用の目的とは異なります。
しかし、そのような場合でも、以下の要素を持つ未経験者は採用に値すると考えることがあり得るでしょう。
- 興味・関心と情熱
未経験の業界に適応するためには、その業界に対する強い意欲と情熱を持っていることが大前提です。応募してきた人が自社や業界に対する深い興味・関心と熱意があなたを非常に魅力的な人物に見せることでしょう。 - 学習意欲・成長意欲
新しい業界に適応するには「学ぶ意欲」が必要です。中高年で様々な経験があるといっても、未経験業界では新たなスキルや知識を習得しなければなりませんので、学習意欲・成長意欲があることが求められます。 - 適応性
新しい環境に素早く適応できる能力は、どの業界でも重要です。特に中小企業では、リソースの問題で1人あたりの業務が多様であり、快適な環境を作り出し、チームの中に溶け込む必要があります。 - 問題解決能力
どの業界でも、問題解決能力は重要なスキルです。未経験者であっても、これまでの経験から獲得した問題解決のスキルを持っていると、新しい業務にも迅速に対応できるはずです。 - コミュニケーション能力
効果的なコミュニケーションは、業界を問わず成功につながります。良好な人間関係を構築し、チーム内で円滑に意思疎通を図る能力は重要です。 - 長期的なビション
未経験の業界でも、自分自身がどのようなキャリアを目指しているのか明確なビジョンを持っていることが重要です。それは経営者に対してあなたが真剣に未経験業界で成功を目指しているという信念を示すことができます。 - 積極的な自己啓発
未経験業界への興味を示すために、すでに自己学習を始めている、または関連するセミナーや講座に参加しているなど、自己啓発の努力をしていることが望ましいです。
履歴書/職務経歴書に書くべき3つのポイント
そして、上記の7つのポイントを履歴書や職務経歴書に落とし込んでいく必要があります。
ここでは、3つに分類しました。
1.明確なキャリアのゴール
中高年が未経験の業界への転職を考える場合、履歴書/職務経歴書で自身のキャリアゴールを明確に示すべきです。
未経験の業界への転職は一定のリスクが伴いますが、それを乗り越えるためには明確なキャリアの目標が必要です。
これは、
あなたがその業界で何を達成したいのか、あるいはどのような役割を果たしたいのか、その結果どのような人生を過ごしたいのかを示すものを書け
ということです。
例えば、未経験の業界である製薬業界に転職を考えている場合、自分がそこで新薬開発のプロジェクトマネージャーになりたいという明確な目標を履歴書/職務経歴書に記載します。
そして、そのためにどのようなスキルや知識を身につける予定なのか、その具体的なプランも述べると良いでしょう。
このように、自身のキャリアゴールを明確に示すことで、採用担当者に対して自己の方向性と未経験業界への真剣な取り組みを示すことができます。
2.業界知識を学ぶ意欲
未経験の業界への転職を目指す場合、その業界に対する理解と学びたいという意欲を明示することも履歴書や職務経歴書を作成するときの重要なポイントとなります。
新たな業界に興味を持ち、それについて学び続ける意欲を持っていることは、採用担当者にとって非常に魅力的な要素です。未経験業界への転職は、新しい知識やスキルを習得するための努力と時間を必要とします。
履歴書/職務経歴書では、その業界についてどの程度知っているのか、また、どのようなスキルや知識を身につけたいと考えているのかを具体的に書くことが重要です。
例えば、IT業界に転職を考えているなら、最新のテクノロジーについて学んでいること、あるいは特定のプログラミング言語を習得していることなどを述べます。
このように、自身の業界知識と学習意欲を明示することで、採用担当者はあなたがその業界で成功する可能性を見ることができます。
3.あなたの経験と転職先業界との関連性
未経験の業種への転職を考える場合、履歴書/職務経歴書の中で特に転職先業界に関連するスキルや経験を強調することが重要です。
過去の職歴が直接転職先の業界と関連していなくても、そこで培ったスキルや経験は多くの場面で役立つはずです。リーダーシップ、コミュニケーション能力、問題解決能力などの一般的なスキルは、どの業界においても価値があります。
例えば、営業の経験がある場合、その交渉スキルや顧客のニーズを理解する能力は、新たな業界でも役立つはずです。それらのスキルを履歴書/職務経歴書で強調し、新たな業界での応用可能性を明示的に示すことが求められます。
その結果、未経験業界の採用担当者にもあなたの能力を理解してもらいやすくなり、選考を通過する可能性が高まります。
このように記事にしてみたものの、なかなか最初の一歩を踏み出すのは勇気がいるものです。
未経験の業界にチャレンジしたいが、どのように自分の経験をアピールすべきか迷っている方は、キャリア相談にお越しください。