海老です。
前回の記事で「40代・50代の転職では会社のNo.2を狙え」という話をしました。
そのNo.2に求められるのは、「社員のお手本になり、事業と会社の安定化のために責任をもって取り組むこと」です。
No.2は社長の先を行くリーダー
会社のNO2.は社長を支える存在です。
社内、社外に会社の代表代行として積極的に関与していく立場ですから、社長の責任の陰に隠れていては務まりません。
No.2の仕事として求められるのは、事業と会社の安定に責任を持つことです。
社長は、リーダーとして会社の方針を決め、その道筋を示します。
No.2は、社長が決めたその方針と道筋を、社員の間に入って、うまく翻訳したり、状況に合わせて変化させたりしながら実行して行くことになります。
当たり前ですが、事業を伸ばすということが、会社の存続の最優先事項です。
ここを社長だけに任せているようでは、No.2とは言えません。
資金繰りの状況も頭にいれ、社長の半歩先を行き、事業を成功させるためにどんどん行動することが求められます。
そして、個人の集まりである会社を統率し、事業を成功させるために、社員に社長や会社の方針を伝えて、実際に動かし、その進捗と結果の管理をしなければいけません。
これが、No.2の大きな役割です。
なぜなら、社員は「管理職や経営幹部がやらないことは自分たちもやらなくていい」と思ってしまうからです。
社長は経営者として様々な仕事に機動的に動くため、なかなかルーチンワークを守ることはできません。
ですから、社員のお手本になるのはNo.2の大事な仕事です。このように、事業と会社の安定に責任を持って取り組むことが必要なのです。
あなたの能力はNo.2だからこそ発揮される
社長は、見えてることも見えないことも含め、会社のあらゆる責任を負っています。残念ながら社長を経験していない人は、恐らくその責任の重さをなかなか理解できないでしょう。
No.2にはいい意味で責任がありません。すなわち、ある意味のびのびと思う存分仕事ができるのです。
では、No.2に求められる最重要の仕事は何でしょうか。
それは、今年の売上利益予算達成です。
会社は、中期経営計画は無くても今年の売上と利益の予算はあるはずです。これを達成することこそ、会社の存続発展に大変重要なことです。
会社の売上予算達成は、一般の社員にとっても実は大変重要なことですが、その責任感は恐らく薄いでしょう。
自分の予算達成すら心許ないのが実態かもしれません。その集合体が会社の予算では困ります。
あらゆる事態を想定しながら、毎月売上予算を達成する意識を持つのは普通は社長だけです。
しかし、あえてNo.2の仕事としているのは、社長には10年後に10倍にすることに取り組んで欲しいからです。
すなわち、社長が会社の長期目標をデザインし、No.2が着実に実行していくという意識をもって欲しいのです。
No.2になる方法は
No.2は副社長ということもあれば、取締役として会社経営に関わるポジションもあります。
外資風に言えば、社長がCEO最高経営責任者で、No.2はCOO最高執行責任者となります。
しかし、ポジション名にこだわることはありません。営業部長でも実質的に社長の右腕であれば、No.2です。
このような立場を目指す上では、それなりの経歴も必要ではありますが、むしろそれよりも大切なのが社長からの信頼です。
任された以上は決して投げ出さない。
当たり前ですけど、こうした責任感をしっかり見せなければいけません。
入社の時に「どのような立場でも構わないので仕事ぶりを一年間見てください。その上で社長の右腕として認めていただけるよう努力します。」と宣言し、有言実行できるかどうかです。
残念ながら、最初からNo.2の採用されることはほとんどありません。信頼と実績で勝ち取るポジションです。
数年後にはNo.2になり、そこで実績を積み上げて会社を継承するというキャリアをあなたが歩むことも十分にあり得ることです。まずは、あなたの現状を私に話してみてください。相談は随時受け付けています。