最近、転職支援サービスが乱立し、人材紹介のエージェントによるトラブルが頻発しており、中でもクライアントさんと面談しないで企業に推薦することが横行しているようです。
人材紹介・転職支援サービスを見極めよう
特に、遠方に住んでいるわけでもないのに、電話やメールのやり取りだけで履歴書を入手して企業に推薦する
これは、何を表しているかというと、
人材紹介の大原則である「人物と経歴を見極めて企業に自信を持って推薦する」
すなわち、事前面談=一次選考を行う人材紹介会社という基本構造が崩れてきている
ということです。
大問題です。
このようになってしまった4つの要因
このようになってしまったのには、4つの要因があります。
一つ目。これが最も問題です。
それは、人材紹介会社とエージェントの質が低下し、モラルすらなくなっていることです。
そもそも簡単に有料職業紹介の免許を取れるため、エージェントの仕事にきちんとした教育がない中で、業界が急拡大してきた経緯があります。おそらく面談は、お互いに時間の無駄と考えているエージェントがいるのでしょう。
しかし、これは、エージェントが自分たちの存在価値を自ら否定していることになります。
私たちは、企業が多額の紹介手数料を払ってでも企業が求める希少な人材を探すのが仕事であり、人物の判断(人を見極める目)は、エージェントの質を図る重要な要素です。
二つ目の問題は、企業側の問題です。
求人企業の中には、そもそも人材紹介を、候補人材の母集団形成の手段、人集めの道具としてしか見てない企業があります。
人事担当者の中には、少し自社の採用基準からは外れていたとしても、どのみち経営者が最終判断をするので、とにかく数を集めることで人事の仕事をしているというアピールをする人がいます。
しかし、このようになってしまう背景にも、求人企業が人材紹介会社の質を信用していないことがあります。
三つ目は、候補者の人材の問題。
これは、わざわざ時間と交通費を使って人材紹介会社まで行くことを面倒に思う意識があることです。
しかし、これは、確かに、過去の経験から面談しても、自分の経歴のヒアリング能力もないエージェントと面談する必要はないという心理が働いてしまっているのだろう。
四つ目は、人材紹介会社に人材情報を提供する求人サイトの問題。
彼らは基本的にIT企業であり、人材紹介のなんたるかを理解していないし、なるべくITでマッチングしたいという意識が働いている。
簡単に言うと、その方が収入が増えるからである。
しかし、エンジャパンのようにトップから人材紹介の質の向上が必要であり、それこそが業界、ひいては日本企業の発展につながるとの認識を持つ企業もあります。
転職をする求職者側も、求人をする企業側も、人を見極める目を持つ真の人材紹介と出会って、より良い方向に進んでいって欲しいものです。
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